フラッキング(fracking)Q&A
Q: フラッキングとは何か?
A: フラッキングは、天然ガス・石油(シェールガス・シェールオイル)を含む頁岩(けつがん)の層まで深い穴を掘り、砂と化学物質を混ぜた大量の水を非常な高圧で注入する。これによって頁岩に小さな亀裂が入り、その亀裂から、閉じ込められていたガス・石油が放出される。ガス・石油は井戸に集められ、井戸を通じて地表に送られる。

Q: 何が問題なのか?
A: 頁岩の層の多くは、帯水層の下に存在しているので、もし井戸の回りを覆っているセメントが不十分だと、フラッキングにより化学物質が帯水層に漏れ出してしまう。また、メタンが漏れると、火災や爆発の可能性が生じる。さらに、注入される水と化学物質の混合物は、徐々に地表に移動し、そこで土壌や地下水を汚染する。(中略)加えて、水が大量に使用されることで、地域の生態系を消耗させることになりうる。フラッキングに伴う地震の懸念もある。

これらの問題により全世界で抗議の声が上がっており、ピッツバーグのように禁止を検討しているところもある。ニューヨークは再検討の間中止することとした。フランスでは、フラッキングを禁止する法案が広い支持を集めている。

アメリカでは、ブッシュ大統領によってフラッキング業界の大部分はは環境保護庁(EPA)の管轄外とされたため、不十分にしか規制されず、企業は使用する化学物質を開示する必要がない。

Q: どんな化学物質が使われているのか?
A: アメリカにおける報告によると、数百の化学物質が使用されており、その中には、メタノール、ナフタレン、ベンゼン、そして鉛といった、有毒である可能性のある物質もある。イギリスでは、Cuadrilla Resourcesというシェールガスの企業は、化粧品に一般的に使われている潤滑油、塩酸、そして飲料水を純化するために一般的に使われている殺生物剤の3つしか使わない。

Q: どう考えるべきか?
A: フラッキングの先駆となったアメリカの法的状況と、フラッキング業界の秘密主義のために、フラッキングがどれだけ危険なのか、そして安全におこなえるように操業を管理できるのか、推測するのが難しい。しかし、アメリカの環境保護庁は現在、フラッキング業界について大掛かりな調査をおこなっており、来年末までには予備的報告書から答えが得られるかもしれない。もっとも、完全な報告書が調うのは2014年を待たなければならない。

本記事は、The Guardian, Shale Gas fracking – Q&A(http://www.guardian.co.uk/environment/2011/apr/20/shale-gas-fracking-question-answer)を翻訳したものである。
[PR]

by yokoyamajotaro | 2013-01-20 16:08 | エネルギー政策
<< インドの原子力規制機関の「独立性」 clear bird-feeder >>